Atami subsidies
熱海市の補助金
小さな宿・お店が冬のうちに見積りを取っておくもの
結論:熱海市の令和8年度の補助は、2つに分けて考えると迷いません。
- 今年度まだ出せるもの:外国人観光客等受入環境整備事業費補助金。案内表示の多言語化・翻訳機・メニュー、和式から洋式へのトイレの改修、無料公衆無線LAN、キャッシュレス決済の端末などの補助で、受付は2027年3月12日まで(市の公表)。
- 来年度に向けて冬に準備するもの:観光施設バリアフリー化促進支援事業費補助金。改修工事は補助率4分の3以内・1施設750万円まで。令和8年度は春(4/20〜5/15)の意向調査が入口で、もう締め切られています。令和9年度の日程は未発表ですが、同じ形なら冬のうちに工事の見積りを取っておかないと間に合いません。
どちらも、発注・購入の前に市の窓口(観光建設部 観光経済課 産業振興室)に相談するのが安全です。
はじめに:熱海市の補助は「国の補助金とは別の財布」
伊豆山ラヴと12FUNDを運営している私たちも、熱海・伊豆山で全5室の小さな宿「123 MUSIC & RESORTS」を営む、地域の小さな事業者です。宿を続けていると、英語の案内を作り直したい、段差を減らしたい、と「直したいところ」が毎年出てきます。
国の補助金(持続化補助金など)とは別に、熱海市にも宿・お店が使える補助があります。この記事では、熱海市が公式ページで公表している令和8年度の内容(2026年10月26日に確認)だけを使って、「今年度まだ出せるもの」と「来年度の春に向けて冬に準備するもの」を分けて整理します。
1. 今年度まだ出せる:外国人観光客等受入環境整備事業費補助金(受付は2027年3月12日まで)
熱海を訪れる外国人のお客様の受け入れを整えるための補助です。対象は、旅館業の許可を受けた宿泊施設、観光施設、飲食施設、日帰り入浴施設、観光協会や熱海商工会議所の会員が経営する施設などです。受付は2026年4月15日から2027年3月12日まで(予算の範囲内)。
| 事業 | 主な対象 | 補助 |
|---|---|---|
| 多言語化対応 | 翻訳機、施設内の案内表示の作成・設置、商品メニューの作製(既存の表示の修正・撤去、メニューの増刷・改定は除く) | 2分の1以内・上限30万円 |
| 洋式トイレへの改修 | 和便器から洋便器へ、暖房便座・洗浄器付便座への改修、手すり・ベビーシートなど(従業員専用は除く) | 2分の1以内・上限25万円(男女別を同時に改修する場合は50万円まで) |
| 無料公衆無線LAN | 機器の購入、設置の設計・工事 | 2分の1以内・上限50万円(高性能の機器は上限200万円。既存の設定変更は上限2万円) |
| キャッシュレス決済 | ICクレジットカード・電子マネーの端末の新規・追加設置 | 2分の1以内・上限5万円 |
出典:熱海市「外国人観光客等受入環境整備事業費補助金」(更新 令和8年7月4日)。補助の額は1,000円未満を切り捨て。
小さな宿・お店での使いみちの例(対象になるかは市の確認が必要です):
- 玄関・客室・共用部の「使い方の案内」を英語でも作る
- 飲食店のメニューを英語・中国語・韓国語でも作る
- 客用トイレの洋式化
この補助は「年度末(3月)まで」受け付けています。冬のうちに見積りを取り、早めに相談すれば、令和8年度のうちに整えられる可能性があります。
2. 来年度に向けて冬に準備する:観光施設バリアフリー化促進支援事業費補助金
誰もが安心して旅行を楽しめる観光地域づくりのための補助です。対象は、観光施設を設置・管理・運営する民間の事業者。宿泊施設、飲食店、土産物屋、神社・寺院、庭園、博物館、道の駅などが例として挙げられています。
令和8年度の内容(市の公表・更新 令和8年4月15日)
- 改修工事:対象経費の4分の3以内、1施設750万円まで(バリアフリー法の基準に合わない改修は対象外)
- 備品(車椅子・可動式スロープなど):2分の1以内、1施設50万円まで
- 意向調査の提出:4月20日〜5月15日 / 補助金の申請:4月20日〜6月19日 / 交付決定:7月上旬〜中旬(予定)/ 支払いの完了:令和9年2月まで
- 対象事業は交付決定の後に実施する
- 意向調査票を出していない事業者は、その年度の補助の対象になりません。前の年度の意向調査に回答した事業者が優先され、県と市の予算に上限があるため、対象にならない場合もあると案内されています
令和9年度に同じ形の募集があるかは、市の発表でご覧いただけます。令和8年度は「4月に始まり5月中旬に意向調査の締切」という早い日程でした。同じ形なら、4月に慌てないよう、冬のうちに次の3つを済ませておくのが安全です。
- どこを直したいかを決める(入口の段差、手すり、客室・トイレ・お風呂の出入りなど)
- 工事の会社に見積りを1〜2社から取る(基準に合う改修かどうかも聞いておく)
- 市の窓口に、来年度の意向調査の案内をどう受け取れるかを聞いておく
3. 見積りを取るときの5つのコツ
- 「補助の申請に使う見積り」と最初に伝える(項目ごとに分かれた見積書が必要になることが多い)
- 補助の対象と対象外を分けて書いてもらう(例:トイレの改修と、同時に行う内装の模様替え)
- 多言語の案内は「何をどこに貼るか」の一覧を先に作る(玄関、客室、お風呂、ゴミ置き場など)
- 発注・購入・工事の着手は、市に相談して手順を確かめてから
- 補助は基本的に後払い。工事代はいったん全額を払う前提で、支払いの時期を見積りの段階で確かめる
4. 先に払うお金の手当て:補助とクラウドファンディングの分け方
補助は、工事や購入の代金を払った後に入金されるのが基本です。自己負担の分(バリアフリー改修なら4分の1以上、受け入れ環境の補助なら2分の1以上)に加えて、補助される分もいったん立て替えます。
立て替えるお金は、手元の資金、金融機関の借入、クラウドファンディングなどから考えます。同じ費用に補助と支援を二重に受けることは認められないのが一般的なので、「補助で直す場所」と「支援で賄うもの」を最初から分けて計画するのが安全です。
国の持続化補助金と熱海市の補助を同じ費用に重ねられるかも、それぞれの窓口で確かめるのがおすすめです。年内にやっておくことは「2027年度の補助金、年内にやっておくこと」にまとめています。
よくある質問
熱海市で、宿が今年度まだ申し込める補助はありますか?
外国人観光客等受入環境整備事業費補助金は、令和8年度は2027年3月12日まで受付と公表されています(予算の範囲内)。多言語の案内・翻訳機・メニュー、洋式トイレへの改修、無料公衆無線LAN、キャッシュレス決済の端末などが対象です。予算の残りは市に確かめるのがおすすめです。
多言語の案内表示の補助はいくらまでですか?
令和8年度は、補助対象経費の2分の1以内・上限30万円と公表されています。既存の案内表示の修正・撤去や、メニューの増刷・改定は対象外です。
熱海市のバリアフリー改修の補助は、いつ募集がありますか?
令和9年度の日程は、市の発表でご覧いただけます。令和8年度は、意向調査が4月20日〜5月15日、申請が6月19日まででした。意向調査票を出していないと、その年度の補助の対象になりません。
バリアフリー改修の補助はいくらまでですか?
令和8年度は、改修工事が対象経費の4分の3以内・1施設750万円まで、車椅子や可動式スロープなどの備品が2分の1以内・1施設50万円までです。
工事を先に始めてもいいですか?
バリアフリー化の補助は、対象事業を交付決定の後に実施するよう案内されています。どの補助も、発注・購入の前に市の窓口(観光建設部 観光経済課 産業振興室)で順番を確かめるのがおすすめです。
申請の準備では、どんなことを相談できますか?
補助と組み合わせた資金づくりの計画、自己負担の分をクラウドファンディングで集める組み立てのご相談をお受けしています。
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この記事は、熱海市が公式ページで公表している令和8年度の内容(2026年10月26日に確認)をもとにしています。補助の内容・受付期間・予算は変わることがあります。申し込みの前に、熱海市の公式の案内で確かめるのがおすすめです。