面談の準備

金融機関との面談の準備 当日の流れと話す順番の型

金融機関との面談は、予約から面談後までを時系列で準備すると、落ち着いて臨めます。話す順番の型と、当日の流れ、面談のあとの動きをまとめました。

金融機関との面談は、「予約の前」「面談の前日まで」「当日」「面談のあと」の4つの場面に分けて準備すると、落ち着いて臨めます。なかでも効果が大きいのは、3分で話せる説明の型を用意しておくことです。この記事では、場面ごとにやることを時系列で並べ、話す順番の型と、当日の持ち物、面談後の動きまでをまとめます。

面談の4つの場面と、やること

場面やること目的
予約の前相談したいことを一言にまとめ、窓口や担当の種類を確認する相談の入口をはっきりさせる
前日まで3分の説明を作り、持ち物を揃える落ち着いて話せる状態にする
当日説明、質問への受け答え、次の約束の確認相手に事業の魅力を伝える
面談のあとお礼、聞いた内容の整理、次の準備次の面談につなげる

予約の前 相談したいことを一言にする

予約の電話や窓口で、何の相談かを伝える場面があります。ここで、相談したいことを一言で言えると、適切な担当が対応してくれます。次の3つの形のどれかに当てはまるか、考えてみてください。

  1. 新しく事業を始めるための資金の相談
  2. 改装や設備など、事業を広げるための資金の相談
  3. 入金までのつなぎなど、運転のための資金の相談

あわせて、窓口に行く前に、面談で何を決めたいのかを自分の中で決めておきます。たとえば、「必要な資金の大きさを一緒に見てもらいたい」「返済の期間の考え方を聞きたい」など、目的が具体的であるほど、面談の中身が濃くなります。

前日まで 3分の説明の型を作る

面談の最初には、事業の説明を求められることが多くあります。そのとき、3分で話せる型を持っておくと、焦らずに伝えられます。話す順番は次のとおりです。

順番話すことひとこと例の形
1何をする事業か「〜な方に、〜を提供する宿(店)です」
2なぜ自分がやるのか「〜の経験と、〜への思いがあります」
3お客様と強み「〜な場所で、〜が他と違う点です」
4数字の見通し「毎月の収入は〜の見込みで、返済は〜から始めます」
5お願いしたいこと「〜のために、〜の資金について相談したいです」

この5つを、1つにつき30秒程度で話せるように、文章にして声に出して練習します。紙を読み上げるのではなく、キーワードだけを見て話せるようにすると、自然な説明になります。家族や仲間に聞いてもらい、分かりにくい所を教えてもらうと、さらに磨かれます。

説明を作るときは、専門用語をできるだけ使わず、はじめて事業を聞く人にも伝わる言葉を選びます。たとえば「稼働の割合」は「どのくらいの日にお客様が泊まるか」、「運転資金」は「毎月の運営に使うお金」のように、言い換えを用意しておくと、聞き手に伝わりやすくなります。強みの説明では、場所・設備・経験・地域とのつながりなど、具体的な材料を一つ選び、それがお客様にとってどんな価値になるのかを添えると、事業のイメージが鮮やかに伝わります。

前日まで 持ち物を揃える

持ち物は、面談の前日に、一覧で確認します。

  • 事業の概要を数行にまとめた紙
  • 必要な資金と、集め方の内訳を書いた表
  • 毎月の収支の見込みを書いた表(見込みどおりと控えめの2通り)
  • 見積書や、費用の根拠になる書類
  • 場所や建物の様子が分かる写真や図面
  • 本人確認の書類と、印鑑など、窓口で求められるもの
  • メモ帳と筆記用具

必要な書類は、金融機関や相談の内容によって違います。予約のときに、「どのような書類を持っていけばよいですか」と聞いておくと、確実です。紙は、種類ごとにクリアファイルに分けておくと、面談の途中で探す手間が省けます。

当日 話し方と聞き方のコツ

当日は、準備した3分の説明を伝えたあと、質問のやりとりが続きます。次のコツを意識すると、会話が前向きに進みます。

  • 結論から話す:聞かれたことに、まず答えを伝え、そのあとで理由を足す
  • 数字は、出どころとセットで話す:見積書や記録など、根拠を添える
  • 分からないことは、その場で聞く:専門用語や、条件の意味を、遠慮せずに質問する
  • メモを取る:担当者の話や、次に用意する書類を書き留める
  • 最後に、次の約束を確認する:次に何を、いつまでに用意するのかを、一緒に確認して終える

質問の答えが、その場で分からない場合は、「確認して、改めてお伝えします」と伝えて大丈夫です。持ち帰って調べ、誠実に回答することが、信頼につながります。専門的な内容については、税理士などの専門家にご相談いただくと安心です。

当日の時間の使い方を、先に決めておく

面談の時間は限られています。時間の使い方を、あらかじめ大まかに決めておくと、伝えたいことを最後まで話せます。

時間の流れ内容意識すること
はじめあいさつ、目的の確認「今日は〜について相談したいです」と最初に伝える
前半3分の説明と、資料の紹介1枚目の資料を見ながら、順番どおりに話す
後半質問のやりとり、条件の確認聞かれたことに結論から答え、メモを取る
おわり次の約束の確認用意する書類と、期限を声に出して確認する

資料は、いちばん伝えたい紙を1枚目に置きます。多くの場合は、必要な資金と集め方を書いた表がその役目を果たします。細かい資料は、聞かれたときにすぐ出せるよう、うしろに順番に重ねておきます。服装は、事業の雰囲気が伝わる、清潔感のあるものを選べば十分です。約束の時間の少し前に着き、気持ちを落ち着けてから窓口に向かうと、最初のあいさつから、自然な笑顔で話し始められます。

面談のあと 最初の数日の動き方を決める

面談は、終わった直後から、次の準備が始まります。面談の記憶が新しいうちに、次のことを行います。

  1. お礼を伝える:電話や連絡の機会に、時間をいただいたお礼を一言伝える
  2. メモを整理する:聞いた内容と、次に用意するものを書き出す
  3. 宿題の期限を決める:次の面談までに、何をいつまでに仕上げるかを、カレンダーに入れる
  4. 表を直す:指摘された点を、資金計画や収支の表に反映する

面談の直後から数日のうちに動くと、担当者の印象にも残りやすく、話が滞りません。面談で出た課題は、事業をより強くするためのヒントとして、前向きに受け止めてください。1回の面談で決まらなくても、2回目、3回目と重ねるたびに、相手が事業を理解し、条件の相談も具体的になっていきます。

初めての面談は、誰でも緊張するものです。そこで、本番の前に、練習の機会をつくると効果があります。練習は、声に出して行うほど効果が高く、話すスピードや、言葉のつまずきやすい所に気づけます。録音して聞き返すのも、良い方法です。専門家や、事業の経験がある方に、面談の相手役をしてもらい、3分の説明と、予想される質問への受け答えを練習します。練習で出た「分かりにくい所」を直しておけば、本番は、準備した内容を落ち着いて伝えるだけになります。

12FUNDでは、熱海・伊豆山の小さな宿、店、地域の事業者の方からの、資金や補助金のご相談を受けています。公募情報の整理、事業計画の材料づくり、場所や設備などの棚卸し、専門家への橋渡しまで、面談の前に説明の内容を一緒に整える形でも相談できます。最初のお問い合わせでは、機密の財務資料は送らず、状況のあらましをお書きください。

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よくある質問

面談の準備は、いつから始めればよいですか?

予約を入れる前から始めるのがおすすめです。相談したいことを一言にまとめ、3分の説明と持ち物を、前日までに整えます。

面談で答えられない質問が出たらどうすればよいですか?

「確認して、改めてお伝えします」と伝えて大丈夫です。持ち帰って調べ、誠実に回答することが、信頼につながります。

面談のあとは、何をすればよいですか?

お礼を伝え、聞いた内容を整理して、次の準備の期限を決めます。指摘された点を資金計画の表に反映すると、次の面談に生かせます。

記事の公開日:2026年11月5日。運営:株式会社エートゥーナンバーレコード(〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山573-2)。